普及機の特徴は、全てのバランスが良いことだと思う。価格帯は6・7万円位であり、手が出しやすい。センサーも標準サイズである1/4型を採用しているため画質も比較的キレイで夜間撮影でも耐えうるレベルである。そして光学ズームが20〜30倍と高倍率なのが最大の特徴ではないだろうか。皆さんがまず最初に検討する機種がこの普及機となると思う。

　
撮影素子　1/4.1 型 CMOS センサー
総画素数　332万画素
ズーム　光学30倍
F値　F1.8〜4.7
手ブレ補正機能　電子式
メモリ容量　120ＧＢ
　　　　　重量　約310g　(付属バッテリー使用時)
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　 GZ-HD620
長所・・・裏面照射型ＣＭＯＳセンサーを搭載しているため暗いところでも強い。レーザータッチオペレーションを始めとする直感で撮影ができる操作性。HDDが120GBで約15時間撮影が可能。　
短所・・・裏面照射型CMOSセンサーを搭載して夜間もキレイだが同レベルのソニー機種と比べると暗いところで見劣りする。HDD型であるため雪山や標高が高い山の上では、動作しないことが考えられる。
総合・・・HDDにもかかわらずメモリー機種と大差が無い大きさ。軽快な起動と操作性。光学ズームが現行機種最大の30倍であり、簡単にたっぷり撮影したい方にはおすすめである。

　
1/4型“Exmor R” CMOSセンサー
総画素数　420万画素
ズーム　光学12倍
F値 F1.8−3.4
手ブレ補正機能　光学式
メモリ容量　CX370/XR350　64GB/160GB
重量　CX370/XR350　約370g/約440g(付属品バッテリー使用時)
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HDR-CX370V HDR-XR350V
長所・・・29.8mmの広角レンズを採用しているので狭い場所での撮影に最適。裏面照射型CMOSセンサー・光学手ぶれ補正で暗い場所でのノイズの少なさや走り撮りで威力を発揮する。
短所・・・ズームで最大で298mm(他社の約6〜7倍にあたる)なためズームを多様する方には不向き。レンズが小さいためか室内以外での画質では他社に劣る。タッチパネル特有の操作性の悪さ。起動が遅すぎる。
総合・・・ソニーの現行機種でのメイン機種である。暗所・手ぶれにすこぶる強い為、この機種は室内撮影専門モデルと割り切るべきだと管理人は思う。そのわりには、起動に3〜5秒かかってしまい赤ちゃんの一瞬を撮ろう考えるユーザーには不向きである。

　
撮影素子　1/4型CMOSセンサー
総画素数　 約389万画素
ズーム　光学15倍
F値 F1.8-3.2
手ブレ補正機能　光学式
メモリ容量　32GB
重量　約380g(付属バッテリー使用時)
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iVISHFM31
長所・・・手ぶれ補正も比較的強く、画質もキレイである。ピントが合う速さは、他社より少し早い感じがする。液晶にタッチをするだけでそこにピントが合い、かつコントラストも自動調整してくれる。
短所・・・・メモリが32GB(約4時間)なため他社と比べると劣ってしまう。一見便利そうに見える追尾やタッチで自動コントラスト調整など操作が複雑でタッチパネルを採用したのが裏目に出ている気がする。
総合・・・昨年モデルまでは、ピントが合う速さが明らかに早かったため優位性を認められたが今期は、他社もピントが早くなったためキャノンの優位性がなくなった。そしてタッチパネルが裏目に出ていると管理人は思う。少なくともメモリを64GBにして欲しかった。

　
撮影素子　1/4型MOSセンサー
総画素数　 約332万画素
ズーム　光学25倍
F値 F1.8〜3.3
手ブレ補正機能　光学式
メモリ容量　TM60/70　64GB/96GB
重量　約301g(付属バッテリー使用時)
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HDC-TM60 HDC-TM70
長所・・・ボディが小さいわりにレンズが大きく画質もおおむねキレイで手ぶれ補正も良好ある。特にズームを最大までした時に文字まではっきり見えるためズームを多用する方は、良い機種であると思う。
短所・・・・ズームの時には、鮮明でかなり画質が良いのに通常では絵がのっぺりしてしまい絵の具でぬったような印象になるためもったいない。広角も35ｍｍと中途半端な印象を受ける。タッチパネル特有な操作難がある。個人認識が甘い感じがする。
総合・・・最大ズーム時のクリアさは俊逸なためズームを多様する方には良い機種である。しかしワイド側が35ｍｍと中途半端なのとズーム時と通常時の画質の落差が残念である。

　今期の普及期は、昨年ほど偏らないと思う。それはソニーのCX370の出来が思ったよりよくなかったといわざる得ない。確かに広角29.8ｍｍという新しい提案は斬新であり、手ぶれ補正・暗所性能の優秀さは今期も健在である。
　しかし広角すぎるためズームが極端に悪く、暗所性能もビクターが裏面照射型CMOSセンサーを採用したように他社も重点をおいてきている。手ぶれ補正も他社も実用に十分なレベルになっており、そこまで優位性が感じられない。ソニーの最大の失敗は、起動の遅さに代表される操作性の悪さだったのではないだろうか。期待をしていた方は、管理人のようにがっかりした方も多いのではないだろうか。
　普及機の今期の傾向は、室内撮影専用であればソニーのCX370、昼間・暗所の画質も良くズームを多用し、簡単さに一番重点をおくならばビクターのHD620、ズーム時の画質の良さに重点をおくならパナソニックのTM60になるのではないか。残念ながらキャノンは、優位性が感じられないため改善して欲しいと思う。