ハイアマチュア機の特徴は、万人を満足させる画質+何かを持っているビデオカメラだと思う。その意味でここで取り上げる機種は、誰もが満足するに足るビデオカメラであるといえるだろう。
　管理人は、今期のハイアマチュア機をビクターのGZ-HM1、キャノンのiVIS HF S21、パナソニックのHDC-TM700の3機種であると思う。ソニーは、画質面でこれらの機種に見合わない為、該当機種はないとしている。

　
撮影素子　1/2.3型 CMOSセンサー
総画素数　1062万画素
ズーム　光学10倍
F値　F 2.8〜4.5
手ブレ補正機能　光学式
　　　　　　　　　　　　　　　メモリ容量　64ＧＢ
　　　　　　　　　　　　　　重量　約485g　(付属バッテリー使用時)
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GZ-HM1
長所・・・大口径コニカミノルタレンズと業界最大のCMOSセンサーを活用した繊細な画質。手軽に高度なマニュアル撮影が楽しめる操作性。プロ機と同じプリズム式手ぶれ補正を搭載。
短所・・・レンズのF値が2.8と比較的暗めのレンズを採用している。ビューファインダーが無い。
総合・・・昨年、大ヒットしたGZ-HM400の後継機種で前回よりセンサーを大きく、画素も多くなっている。手ぶれ補正を強化し、初心者から上級者までより誰でも使いやすく設計されている。老舗ビジュアル雑誌「HIVI」で最も評価されているモデルである。

　
撮影素子　1/2.6型 CMOSセンサー
総画素数　約859万画素
ズーム　光学10倍
F値　F1.8-3.0
手ブレ補正機能　光学式
メモリ容量　64GB
重量　約520g(付属品バッテリー使用時)
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iVIS HF S21
長所・・・一眼レフ並みの大口径レンズと大きなCMOSセンサーで自然な描写が可能。業界最高クラスの手ぶれ補正機能。3.5型ワイドカラー液晶とビューファインダー搭載。
短所・・・大口径レンズの影響もあるが大きく重い。タッチパネルと電源のONが自動ではない等の操作性の悪さ。
総合・・・おそらくこの3機種の中では、一番見た目に近い自然の映像であると思う。しかしタッチパネルに変えたことで操作性は悪くなってしまった。そして大きく重いことが若干マイナスである。

　
撮影素子　 1/4.1 型MOSセンサー
総画素数　915万(305万×3)
ズーム　光学12倍
F値　F1.5〜F2.8
手ブレ補正機能　光学式
メモリ容量　96GB
重量　約440g(付属品バッテリー使用時)
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HDC-TM700
長所・・・独自方式の1080/60pでの記録でより滑らかな映像を実現。広角35ｍｍレンズを採用。業界唯一の3MOSセンサーを搭載。
短所・・・独自方式の記録方式による使い勝手の悪さ。映像の色が強すぎて自然ではない。
総合・・・画質ではハイアマチュア機の中では、一番劣るであろう。色が自然でないのが最大の要因であるが独自の記録方式というのが一番のマイナスである。

　今期のハイアマチュア機は、ビクターのHM1が一歩先行していると思う。それは前回のHM400の評判を今期も引き継いでいることが要因である。ただこと画質だけに注目するとキャノンのHFS1が一番自然な色合いで好印象である。
　パナソニックのTM700は、色合いが不自然で自然とは言いがたく一番上のモードは、独自規格なので発売前の期待感が大きく裏切られたといわざる得ない。ビクターのHM1は、その操作性の良さと解像度で高評価だが欲を言えばビューファインダーを搭載するなどをしてもっとハイアマチュアを意識して欲しかった。
　今期のビデオカメラ業界は、全体を見ると3機種にほぼ絞られている感がある。ソニーのHDR-CX370、ビクターのGZ-HM570、パナソニックのHDC-TM60である。顧客層で見ると広角重視であればソニーCX370、画質と操作性重視であればビクターHM570、ズーム重視であればパナソニックTM60である。各社得意、不得意分野があるので実際店舗で触って自分で最適なビデオカメラを選んで欲しい。