隆慶一郎
隆 慶一郎は、脚本家・歴史小説作家である。
代表作に『一夢庵風流記』『吉原御免状』『影武者徳川家康』などがある。
隆慶一郎の小説の主人公は、誰もが知る人物でないことが多いが彼の手にかかればその人物の魅力を最大限に引き出させてしまう。彼の数年という作家生活の短さが残念である。
1923年(大正12年)9月30日 - 1989年(平成元年)11月4日)没。
本の紹介
話題の漫画「花の慶次」の原作である。
前田慶次郎利益が能登の国主であり叔父でもある、前田利家に仕えて後描いた小説である。
資料が極めて少ない中、文武両道の当代一の歌舞伎物、前田慶次郎を注目させた隆 慶一郎の類まれな才能がうかがえる一冊である。
松平忠輝を類まれな才能を持った人『鬼っ子』としてその生涯を描いた小説。 まさしく隆慶一郎でしか描けない人物であり、松平忠輝をこれ以上ない位、魅力的に書いている。何でも一流にこなせたことにより、たくさんの人から慕われ、その反面権力者(兄、秀忠)からは、恐れられる。読み出したら面白くて一気に読めてしまうそんな小説である。
捨て童子・松平忠輝(上) (講談社文庫) 捨て童子・松平忠輝(中) (講談社文庫) 捨て童子・松平忠輝(下) (講談社文庫)