津本 陽
津本 陽は、和歌山県出身の日本の時代小説家である。「丘の家」が第56回直木賞候補。1978年、『深重の海』で第79回直木賞を受賞。
自身が剣道3段、抜刀道5段の腕前を持ち題材にも剣豪や戦国大名、幕末英傑を主題にした歴史小説が多い。膨大な資料をたどり、小説の中で逐次資料の内容の提示と解説をしながら話を展開してゆく形式が多く重厚で簡潔な表現が主体で話を展開させる。
代表作は、「夢のまた夢」「草笛の剣」「幕末剣客伝」など多数。
1929年3月23日〜 1997年に紫綬褒章を受章
本の紹介
獅子の系譜 (文春文庫)
徳川家譜代の家臣ではないにもかかわらず徳川四天王の一人に挙げられた知勇兼備の武将、井伊直政。
彼の実像は、激しい気性と冷静な判断力が同居する男であった。直政の生涯を描くことで徳川家の天下統一までの道のりを描いた歴史小説。井伊直政と徳川家康の天下統一までの道のりが同時にわかる内容となっています。
虎狼は空に 上 小説新選組 (角川文庫)
新撰組の前身である壬生浪士組が京都に上ってから、新撰組が京都を離れるまでの新撰組の働きを描いた小説である。
この小説が他と明かに違うことは、剣術集団新撰組を描いてることである。この小説では、人と対峙する上での精神のあり様、人を斬る上での斬り方等事細かに描いている。
これは、著者が剣術家としての一面をもってるからこそ書くことができる事である。この本では、他書とは違う新撰組を味わうことができる。
虎狼は空に 上 小説新選組 (角川文庫)
虎狼は空に 下 小説新選組 (角川文庫)